薄型の電波腕時計
このことで、電波腕時計の普及には、条件が整って、開発が追いつくことだけが求められることとなったのです。
シチズンは、1989年を電波腕時計の開発元年として、誤差を修正する必要のない正確無比のウォッチを作りました。
1993年の電波腕時計の開発当時は、まだ標準時刻電波の受信用ICは日本にはありませんでした。
電波腕時計は、満を持しての販売でしたが、やはり本来の腕時計の姿は、自然な厚みで、そのためには、フルメタルケースが至上命題となったのです。
電波腕時計自体も大きく、そのフィット感や快適な使用感は、多くの人から評価を受けました。
これで、止まらない、狂わない、の薄型電波腕時計を実現して、大きく前進しました。
そして2003年、ついに金属の裏蓋のフルメタルケースの薄型の電波腕時計が誕生したのです。
翌2002年の電波腕時計は、裏蓋か金属ではまだ電波の受信に障害があったことから、まだ厚みもあり、裏蓋はプラスティック製でした。
このデザインの電波腕時計は、まだまだ市場には受け入れがたいもので、やはりアンテナの小型化の成功がカギを握っていました。
そして、この薄型電波腕時計は、Eco Driveを搭載していて、九州、福島、両局自動受信を実現しました。
この電波腕時計は、アンテナの美しさを文字盤の表面に露出させていて、その大胆なデザインが人気になりました。